映画に感謝を捧ぐ! 「ナイン・ライブス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアンドリュー・グリーン監督の「ナイン・ライブス」に

 感謝を捧げようと思います。

ナイン・ライブス [DVD] - パリス・ヒルトン, アメリア・ワーナー, レックス・シャープネル, アンドリュー・グリーン, アンドリュー・グリーン, パリス・ヒルトン
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 大雪によって山奥の豪邸に閉じ込められた

 男女9人の運命を描いた本作は

 戦術性と皮肉に彩られたホラー映画であります。

 館系ホラーの法則に沿って進行していくストーリー&演出に

 「イギリスとアイルランドの関係」

 「敵の肉体を渡り歩きながら、段階的に襲撃する戦法」を

 導入することによって

 殺し屋映画+復讐劇要素が高まっていく現象は

 私に「アクション・ヒーローとホラー・モンスターの近似性」を

 世に知らしめるための戦術と

 空間&人員の抑制が精神的スリル&サスペンスを

 高めていく現象の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ハッピー・エンドの形態を取りつつも

 復讐劇に対する風刺を感じさせる

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級戦術型ホラー」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 イギリス&アイルランド、ホラー映画、空間限定型映画の歴史を

 軽やかに写し出す本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。