映画に感謝を捧ぐ! 「グリズリー・フォールズ 親子熊物語」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスチュワート・ラフィル監督の
「グリズリー・フォールズ 親子熊物語」に
感謝を捧げようと思います。
父の熊狩りに同行した少年「ハリー」と
彼を取り巻く人々&熊の運命を描いた本作は
野性味と人情味が交錯する冒険映画であります。
ホームドラマ+道中劇的人間模様、西部劇的装飾
アクション映画的暴力、素朴な風景美が一堂に会した
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「旅」がもたらす絆の生成&修復と
自然界と人間の美しくも危険な関係を
映画的に表現する手法と
娯楽的サービス精神とメッセージ性による
共同戦線の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(種族を超えた絆で結ばれつつも
一定の「境界線」を保ち続けるという
バランス感覚が印象深い幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「人熊融合型冒険系ホームドラマ」の称号にふさわしい
作品であると言えるでしょう。
「家族を失った」という共通項と
運命のいたずらによってもたらされた「少年と熊の旅」と
過酷な環境&狂気と理性の間を彷徨いながらも
息子を取り戻し「親子関係」を取り戻そうとする
父親の苦闘を交互に描きつつ
「自然と人間の融和」と言う命題に対する
解答の一つを示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。