映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ピクス マインドコントロール殺人」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はハーヴェイ・ハート監督の

 「ザ・ピクス マインドコントロール殺人」に感謝を捧げようと思います。

ザ・ピクス マインドコントロール殺人 [DVD] - カレン・ブラック, クリストファー・プラマー, ドナルド・ピロン, シャン・ルイ・ルレア, イベット・ブリンダモア, ハーヴェイ・ハート
ザ・ピクス マインドコントロール殺人 [DVD] - カレン・ブラック, クリストファー・プラマー, ドナルド・ピロン, シャン・ルイ・ルレア, イベット・ブリンダモア, ハーヴェイ・ハート

 ジョン・ビュールの同名小説をもとにして作られた本作は

 二つの娯楽特性がせめぎ合う怪作であります。

 犯罪捜査映画として幕を開けた後

 刑事の捜査と死者の記憶を絡み合わせつつ

 怪奇的な方向へと進行していくストーリー&演出は

 私に「サスペンス風味とホラー風味のせめぎ合い」と

 複数人物の物語を段階的に繋いでいく手法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アクション映画的ハッピー・エンドへの皮肉と

 ホラー映画的思わせぶりを融合させたかのような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ジャンル交錯型映画」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 サスペンスの世界を彷徨いながら真実を求める刑事と

 ホラーの世界へと飲み込まれていく女性の運命が

 絡み合う事によって生じる「混沌」に圧倒される本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。