映画に感謝を捧ぐ! 「幻しの合唱」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスチュアート・ウォーカー監督の
「幻しの合唱」に感謝を捧げようと思います。
ホラー ミステリー 文学映画 コレクション 笑ふ男 DVD10枚組 ACC-184 - コンラート・ファイト, メアリー・フィルビン, マーヴィン・ジョーンズ, ローランド・カルヴァー, ボリス・カーロフ, ベラ・ルゴシ, ピーター・ローレ, フランセス・ドレイク, アントン・ウォルブルック, イーディス・エヴァンス, ウィリアム・パウエル, マーナ・ロイ, ジェームズ・スチュワート, チャールズ・ロートン, クロード・レインズ, ダグラス・モンゴメリー, グウェン・ワトフォード, ケイ・テンデター, パウル・レニ, アルベルト・カヴァルカンティ, チャールズ・クライトン, ベイジル・ディアデン, ロバート・ハーメル, ルイ・フリードランダー, カール・フロイント, ソロルド・ディキンソン, W・S・ヴァン・ダイク二世, ジョセフ・ペヴニー, スチュアート・ウォーカー, アイヴァン・バーネット
チャールズ・ディケンスの小説
「エドウィン・ドルートの謎」をもとにして作られた本作は
様々な精神&技術が交錯する愛憎劇であります。
愛と狂気、映画技法と舞台劇技法
上流社会と極道社会、ロマンスとサスペンス&怪奇恐怖が
複雑且つ軽快に絡み合うストーリー&演出は
私に「大衆娯楽性と文学性による共同戦線」と
「愛」に宿る危険要素、上流社会の暗部
薬物依存の恐怖を映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪の爽快感よりも
人生のストレス要因、薬物、背徳的な愛が
心中で混ざり合うことによって「殺人者」となってしまった男の
哀しみ&償いの形が印象深い
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「純文学+異常心理系愛憎劇」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
C・ディケンスの死によって「終わりなき存在」となった小説に
結末をもたらそうという思いと
暇つぶし映画的サービス精神と文学要素の融合がもたらす
科学反応に彩られた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。