映画に感謝を捧ぐ! 「パリより復讐の銃弾を」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はボブ・コマル&サイモン・フィリップス監督の

 「パリより復讐の銃弾を」に感謝を捧げようと思います。

パリより復讐の銃弾を [DVD] - サイモン・フィリップス, リタ・ラムナニ, オーレリ・アンブラール, ダニエル・ロバーツ, ルーラ・レンスカ, マイク・リード, ボブ・コマル, サイモン・フィリップス
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 記憶を失った男「ジャック」と彼を取り巻く人々の

 運命を描いた本作は

 巻き込まれ映画史上屈指の「緩慢さ」を誇る珍作であります。

 記憶喪失&復讐という活劇的且つ悲劇的な要素を扱いつつ

 緩やかに進行するストーリー&演出は

 私に「ストーリー展開&暴力性」を段階的に

 複雑化&加速化させる手法と

 凶暴さとクールさ、どんでん返し主義と効率主義による

 平和的共存の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (軽量級作品的ハッタリ&便乗戦術の香りに満ちた邦題と

 様々な問題を力業で解決しつつ

 「能天気なハッピー・エンド」の気配を抑制するという

 離れ業に挑んだ幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級記憶喪失+復讐劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 記憶喪失映画の王道に沿って進行しつつ

 暴力&不運の嵐を淡々と描写することに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。