映画に感謝を捧ぐ! 「月へのミサイル」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリチャード・E・カンナ監督の「月へのミサイル」に
感謝を捧げようと思います。
月へのミサイル [DVD] - リチャード・トラヴィス, キャシー・ダウンズ, K・T・スティーヴンズ, ニーナ・バラ, ゲイリー・クラーク, マイケル・ウォーレン, リチャード・E・カンナ
1953年の映画「月のキャット・ウーマン」を
もとにして作られた本作は
節約&リサイクル精神の粋を結集したSF映画であります。
「月のキャット・ウーマン」の設定を再利用しつつ
愛憎劇、超能力、巻き込まれ、どんでん返し要素を挿入し
論理性を抑制することによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「物語&映像的リサイクル」と「男児向けサービス精神」を
徹底追求したSF映画作りの一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「過去の悲劇&未来のこと」を深く考えないポジティブ精神全開で
突き進む幕切れとなっている点も見逃せません。)
究極形態を感じさせる珍作であると言えるでしょう。
人々の「月」に対する思い
物語の「要所」に当たる部分以外をことごとく省略する合理性
SF映画にありがちな要素を力任せに詰め込む豪快さ
一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。