映画に感謝を捧ぐ! 「ラザロ・エフェクト」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデヴィッド・ゲルフ監督の「ラザロ・エフェクト」に

 感謝を捧げようと思います。

ラザロ・エフェクト [DVD] - マーク・デュプラス, オリヴィア・ワイルド, ドナルド・グローヴァー, エヴァン・ピーターズ, デヴィット・ゲルブ
ラザロ・エフェクト [DVD] - マーク・デュプラス, オリヴィア・ワイルド, ドナルド・グローヴァー, エヴァン・ピーターズ, デヴィット・ゲルブ

 秘密裏に死者蘇生実験を行う人々の

 運命を描いた本作は

 様々な娯楽要素が軽快且つ陰鬱に

 絡み合うホラー映画であります。

 「ペット・セメタリー(1989年版)」の流れを汲みつつ

 悪霊系&館系ホラー、超能力&マッド・サイエンティスト系SF

 異常心理サスペンスを組み合わせることによって生を受けた

 ストーリー&演出が幻惑的&倹約的に進行する光景は

 私に「ホラー映画の法則」・「善意と狂気を結ぶ絆」を

 世に示す手法と

 段階的に空間的スケール感を抑制する事によって

 ハッタリ感が高まっていく現象の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (力業によって「ゾンビ系」の要素を取り込みながらも

 一定の論理性を感じさせる幕切れと

 なっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級医療実験系ホラー」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 人体破壊&流血と舞台となる空間を極限まで抑制しつつ

 ホラー的残酷性&ハッタリ精神を発揮することに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。