映画に感謝を捧ぐ! 「アックス・マーダー・ハウス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はトニー・E・ヴァレンズエラ監督の

  

 「アックス・マーダー・ハウス」に感謝を捧げようと思います。

  1912年に起きた連続殺人事件の現場となった

 家を訪れた男女3人の運命を描いた本作は

 軽やかさと継ぎ接ぎ性に彩られた悪霊系ホラーであります。

 実在の事件、米ドラマ「スーパーナチュラル」

 青春映画&ホラー映画の王道が融合する事によって生を受けた

 ストーリー&演出、キャラクター造形が

 暇つぶし映画的効率主義&その場しのぎ主義と

 思わせぶり精神の赴くままに進行する光景は

 私に「歴史」のホラー映画的活用法と

 ホラー映画的ハッタリ戦術&幻惑的表現法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ホラー映画的ご都合主義と観光宣伝の香りに満ちた

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ホラ吹き&便乗商品型ホラー」の一翼を担う

 

 珍作であると言えるでしょう。

  

 実話系作品風に幕を開け

 陰性青春映画へと移行した後

 標的のトラウマを利用した心理戦術を駆使する

 「家」との闘いへと向かう豪快さと

 暇つぶし規模のスケール感&スピード感と

 アトラクション的特殊効果を維持する堅実さを兼ね備えた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。