映画に感謝を捧ぐ！ 「曠野の追撃」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はジョセフ・ケイン監督の「曠野の追撃」に

　感謝を捧げようと思います。

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　謎の覆面強盗団を追う男たちの運命を描いた本作は

　和やかにして複雑怪奇な西部劇であります。

　複数の強盗＆保安官、恋愛模様

　どんでん返しが絡み合うストーリーと

　西部劇の王道に即したアクション・シーン＆キャラクター造形が

　融合することによって生じる科学反応は

　私に「複雑な状況を段階的に単純化する」作劇法と

　権力者と悪漢、愛と憎しみを結ぶ「絆」の

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（ヒーローの活躍＆敵将の最期よりも

　「血縁の呪縛」からの解放に重きを置いたかのような

　幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「犯罪サスペンス型西部劇」の一翼を担う

　作品であると言えるでしょう。

　犯罪サスペンスと量産型西部劇の持ち味がせめぎ合う本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。