映画に感謝を捧ぐ! 「シャッターディストリクト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はショーン・リンデン監督の
「シャッターディストリクト」に感謝を捧げようと思います。
シャッターディストリクト LBX-738 [DVD] - コスタス・マンディロア, エド・オロス, ダーレン・ウォール, ドーン・ジョンソン, ショーン・リンデン
殺し屋「ノア」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
作劇&映像的狂気を感じさせる殺し屋映画であります。
複数人物の状況が交錯し
情報が入り乱れるストーリーと
幻惑感満載の映像が一体となる光景は
私に「一つの出来事」を複数目線で
描写することによって生じる混沌と
「極道性と怪奇性のせめぎ合い」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(暴力を一切行使しなかった存在が
「最大の勝者」となる幕切れが
殺し屋映画に対する静かなる皮肉となっている点も
見逃せません。)
まさに「心理迷宮型殺し屋映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
M・N・シャマラン関連作の流れを汲む
「思わせぶり描写」の嵐
渋味の利いた俳優&女優陣+アクション・シーン
怪しさ満載の邦題が一堂に会することに
「鑑賞者に考えさせる」殺し屋映画となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。