映画に感謝を捧ぐ! 「ジェーンへの手紙」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジガ・ヴェルトフ集団の「ジェーンへの手紙」に
感謝を捧げようと思います。
ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 Blu-ray BOX deux - ヴェラ・ヒティロヴァ, イヴァン・パッセル, ジャン=リュック・ゴダール, クリスチャーナ・トゥリオ・アルタン, パオロ・ポゼッシ, ジェローム・アンスタン, アンヌ・ヴィアゼムスキー, ジェーン・フォンダ, ジャン=リュック・ゴダール, ジャン=ピエール・ゴラン, ジガ・ヴェルトフ集団(ジャン=リュック・ゴダール、ジャン=アンリ・ロジェ、ポール・ビュロン、ジャン=ピエール・ゴラン)
週刊誌「レクスプレス」の1972年7月31日号に
掲載された女優「ジェーン・フォンダ」の
写真をもとにして作られた本作は
同年の映画「万事快調」の流れを汲む
記録映像であります。
過去の映画作品&映画スター
著名人&ベトナムの写真を有効活用して
「万事快調」が放ったメッセージを補いつつ
世界の現状&進むべき道に関する
一考察を示すという試みは
私に「視覚&撮影技術と思考との関係」と
「素朴な素材から精神的スケール感を高めていく」手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(記録映像的クールさと娯楽映画的高揚感が
独特のバランスで共存する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「1970年文化+社会論映像入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
過去作品のリサイクル法、世界の現実を伝える方法
演技者と世界&思想の関係を軽快さと熱気を維持しながら
世に知らしめる存在となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。