映画に感謝を捧ぐ! 「恐怖と戦慄の美女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダン・カーティス監督の
「恐怖と戦慄の美女」に感謝を捧げようと思います。
恐怖と戦慄の美女(日本語吹替収録版) [DVD] - カレン・ブラック, ロバート・バートン, ジョン・カーレン, ジョージ・ゲインズ, ジム・ストーム, ダン・カーティス
女性教師と彼女に魅入られた学生の運命を描いた「ジュリー」
豪邸に住む双子姉妹の運命を描いた「ミリセントとテレーズ」
ズーニー族の人形を手に入れた女性の運命を描いた「アメリア」に
よって構成された本作は
軽快なるこだわりに包まれたホラー映画であります。
「R・マシスン原作+K・ブラック主演」という原則の下
陰性青春映画+超能力映画、愛憎劇+ホラー映画的装飾
室内で繰り広げられる小型モンスターと女性の一騎討ちを
生成するという試みは
私に「軽量級ホラー映画的実験」と
主演女優の「七変化」を堪能するための作劇法&映像技の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ホラー映画的ハッタリと皮肉の入り交じった邦題と
3つの物語全てが「悪のハッピー・エンド」へ着地するという
大胆さを持った作品であるという点も見逃せません。)
まさに「短編集型女系ホラー映画」の称号にふさわしい
異色作であると言えるでしょう。
暇つぶし感、見世物感、実験感満載の内容でありながら
後年の異常心理サスペンス、どんでん返し系サスペンス
「チャイルド・プレイ」等に影響を与えた
歴史遺産的作品となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。