映画に感謝を捧ぐ! 「アイス・オブ・ザ・デッド」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジェイソン・ロバート・スティーヴンス監督の

 「アイス・オブ・ザ・デッド」に感謝を捧げようと思います。

アイス・オブ・ザ・デッド [DVD] - ジェイムズ・カイソン・リー, ジョージ・スタルツ, ティファニー, ペニー・ドレイク, マイケル・ベリーマン, ジェイソン・ロバート・スティーヴンス
アイス・オブ・ザ・デッド [DVD] - ジェイムズ・カイソン・リー, ジョージ・スタルツ, ティファニー, ペニー・ドレイク, マイケル・ベリーマン, ジェイソン・ロバート・スティーヴンス

 冬の山小屋で過ごすことになった男女6人の運命を描いた本作は

 様々な悪戦苦闘に彩られたホラー映画であります。

 殺人&特殊効果に依存しないホラー風味生成法

 異常心理サスペンス要素の挿入、状況設明台詞による神秘性の増幅

 人員&空間的節約術、顔力のある俳優陣の起用

 ゾンビ映画風邦題が一堂に会する光景は

 私に「災害映画要素とホラー映画要素のせめぎ合い」と

 ハッタリ系作劇法+映像技+宣伝戦術の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (軽量級ホラー映画の精神に基づき

 ハッピー・エンドとも悲劇的決着とも解釈可能なように

 調整された幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「倹約&思わせぶりホラー」の究極形態を目指して

 突き進む作品であると言えるでしょう。

 ホラー映画の王道に即しつつ、穏健且つ陰鬱に進行する

 ストーリー&演出、キャラクター造形と

 謎の解明よりも「目前の危機」に対応することに徹する

 精神によって生を受けた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。