映画に感謝を捧ぐ! 「カメラを持った男」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジガ・ヴェルトフ監督の
「カメラを持った男」に感謝を捧げようと思います。
カメラを持った男 (Man with a Movie Camera) [DVD]劇場版(4:3)【超高画質名作映画シリーズ100】 デジタルリマスター版 - 世界, 世界, 世界, ジガ・ヴェルトフ, 世界
1929年のソビエト(現ロシア)について記録した本作は
軽量さの中に多大な教材性を宿す記録映像であります。
ソビエトの日常風景&記録映像作りの舞台裏を撮影し
各種編集技法によってつなぎ合わせることによって
「日常の物語性」・「カメラを意識した人間の反応」・「音と音楽の関係」
私に「ロシア&記録映像の歴史」の一端と
「映像作品と現実を結ぶ絆」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(淡々と進みつつも「ある種の高揚感」を感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「1920年代世界&映像文化入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
様々な映像作品技法を繰り出す知略&技術と
状況設明を極限まで抑制し「被写体の真実」を
記録し、表現することにこだわる
実験精神が融合した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。