映画に感謝を捧ぐ! 「デコーダー[解読者]」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はブラッド・ワトソン監督の

 「デコーダー[解読者]」に感謝を捧げようと思います。

 

DECODER デコーダー[解読者] [DVD] - ケリー・アダムス, ジョナサン・ローデス, ルシー・エヴァンス, カリータ・ラインフォード, デビッド・ホールトン, ブラッド・ワトソン, マーク・テイトラー, ブラッド・ワトソン, デビー・ムーン, ケリー・アダムス
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 聖書の謎に迫る計画に関わった人々の運命を描いた本作は

 「ダヴィンチ・コード」的ハッタリ精神と

 倹約精神が独特のバランスで共存する

 ホラー映画であります。

 物語の大半を「マンションの一室」で進行させるという状況設定に

 聖書の引用、宗教的台詞、回想描写、特殊効果を

 

 加えることによって生を受けた

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、最小規模の空間で「世界の危機」を描くという試みと

 聖書&インターネットをホラー映画的に活用する方法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (決着に至る道程を細切れ的に写し出しつつ

 「世界の運命」を曖昧化する幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「空間限定型宗教系ホラー」の究極形態を目指して突き進む

 挑戦作であると言えるでしょう。

 ホラー、SF、サスペンス、青春映画を形成する要素をつなぎ合わせ

 聖書を駆使したハッタリ戦術によって「世界の危機」感を醸し出す

 映像作品作りを試みた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。