映画に感謝を捧ぐ! 「犯人を逃がすな」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・パリッシュ監督の
「犯人を逃がすな」に感謝を捧げようと思います。
サスペンス映画 コレクション 陰謀の世界 DVD枚組 ACC-194 - アイダ・ルピノ, コーネル・ワイルド, リチャード・ウィドマーク, ダナ・アンドリュース, アリス・フェイ, リンダ・ダーネル, バート・ランカスター, リザベス・スコット, カーク・ダグラス, ディック・パウエル, ロンダ・フレミング, ロバート・モンゴメリー, ワンダ・ヘンドリックス, ロバート・ミッチャム, ジェーン・グリア, ブライアン・ドンレヴィ, エラ・レインズ, ディアナ・ダービン, ジーン・ケリー, ヴィットリオ・ガスマン, バリー・サリヴァン, ゲイリー・メリル, ベティ・デイヴィス, ジーン・ネグレスコ, オットー・プレミンジャー, バイロン・ハスキン, ロバート・パリッシュ, ロバート・モンゴメリー, ドン・シーゲル, アーサー・ルービン, ロバート・シオドマク, ジョセフ・H・ルイス
冤罪で投獄され、5年後に出所した男
「ロッキー・マレル」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
躍動感と渋味、情と欲望が絡み合う
巻き込まれ映画であります。
盗まれた10万ドル&事件の真相をめぐる攻防を
娯楽映画的アクション&ロマンスを駆使しつつ
軽やかに描いていくストーリー&演出は
私にサスペンス映画的サービス精神と
暇つぶし映画的効率主義の共存法と
愛&友情のために「金を追う」ふりをする男の苦闘を
映画的に表現する手法の一形態を目の当たりにする
機会をもたらしました。
(「諸悪の根源」に当たる存在の最期を抽象化する事によって
鑑賞者の想像力を刺激しつつ
「潔白の証明」と引き替えに多くを失った男の悲哀を
静かに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級巻き込まれ映画入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
凶暴性と哀愁、人情と疑心、軽快さと苦味
どんでん返し主義と王道主義がせめぎ合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。