映画に感謝を捧ぐ! 「ドント・スリープ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフィリップ・グズマン監督の「ドント・スリープ」に
感謝を捧げようと思います。
ドント・スリープ [DVD] - ジョスリン・ドナヒュー, フィリップ・グズマン, ジェフリー・レディック, フィリップ・グズマン, ジェームズ・ラマー, フィリップ・マーラット, ジョスリン・ドナヒュー, ジェシー・ブラッドフォード, ジェス・ボレッゴ, ブレア・グラント, ロリ・ペティ
悪夢に悩まされる女性「ケイト・ボーマン」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
伝統文化と現代文化が絡み合うホラー映画であります。
「睡眠麻痺」と悪霊系ホラーを融合させるという発想と
怪奇映画の王道を組み合わせることによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「ホラー映画的加工術」と
「見世物的残酷描写に依存しない怪奇恐怖生成術」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(自らの存在を世に知らしめ、恐怖を得ようと奮闘する
悪霊の執念が印象深い幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「悪霊+悪夢系ホラー入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
アトラクション的人体破壊に背を向けて
神秘性のある怪奇恐怖を追求する精神と
話題作&社会を覆う「病理」の一つを有効活用する
知略に彩られた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。