映画に感謝を捧ぐ! 「奇妙な女(1946年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエドガー・G・ウルマー監督の「奇妙な女(1946年版)」に
感謝を捧げようと思います。
エドガー・G・ウルマー DVD-BOX - バディ・ハリス, コラ・グリーン, イジネッタ・ウィルコックス, アーリーン・ジャッジ, ロジャー・クラーク, ロビン・レイモンド, バーバラ・ペッパー, エメット・リン, アランン・バイロン, ドロシー・バージェス, クランシー・クーパー, シドニー・メルトン, ジョン・キャラダイン, ゲイル・ソンダガード, シドニー・トーラー, ジョン・キャラダイン, ジーン・パーカー, ニルス・アスター, ジェームズ・ライドン, サリー・アイラース, ウォーレン・ウィリアム, レジス・トゥーミー, トム・ニール, アン・サヴェージ, クラウディア・ドレイク, エドモンド・マクドナルド, ティム・ライアン, エスター・ハワード, パット・グリーソン, ヘディ・ラマー, ジョージ・サンダース, ルイス・ヘイワード, ジーン・ロックハート, ヒラリー・ブルック, ディック・ヘイムズ, ニナ・フォック, ローランド・ヤング, ライオネル・スタンダー, エドガー・G・ウルマー
ベン・エイムス・ウィリアムスの同名小説を
もとにして1946年に作られた本作は
軽業的作劇法&映像技に彩られた
女性映画であります。
美貌&善行の裏に欲望&魔性の刃を秘めた
ヒロインの栄枯盛衰を
サスペンス、ロマンス、アクションの技法を
状況に応じて使い分けながら描いていく
ストーリー&演出は
私に「環境と精神の関係」・「歪んだ上昇志向がもたらす悲劇」を
映画的に表現する手法と
大衆娯楽的サービス精神と陰性文学要素による
共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(激しくも哀しい「ヒロインの最期」を通じて
行いと結果の関係&人生の無常さを写し出す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「天然悪女伝」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
愛憎劇とサクセス・ストーリー、サスペンス技法と文学技法
男性心理と女性心理がせめぎ合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。