映画に感謝を捧ぐ！ 「歓呼の球場」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はハーバート・クライン監督の「歓呼の球場」に

　感謝を捧げようと思います。

野球映画 コレクション 打撃王 DVD10枚組 ACC-181 - エドワード・G・ロビンソン, ヴェラ=エレン, レイ・ミランド, ジーン・ピータース, ポール・ダグラス, ゲーリー・クーパー, テレサ・ライト, ジャッキー・ロビンソン, ルビー・ディー, ダン・デイリー, アン・バンクロフト, ビリー・チャピン, ロバート・ヤング, マッジ・エヴァンス, ジョー・E・ブラウン, オリヴィア・デ・ハヴィランド, ジョージ・ブレント, リン・バリ, ラスティ・タンブリン, ジョー・シェンク, ガス・ヴァン, ベッシー・ラヴ, ディーン・ストックウェル, ダリル・ヒックマン, ロバート・アルドリッチ, ロイド・ベーコン, サム・ウッド, アルフレッド・E・グリーン, ハーモン・ジョーンズ, エドワード・セジウィック, レイ・エンライト, ハーバート・クライン, ジャック・コンウェイ, ウィリアム・A・ウェルマン

　野球場に忍び込んだ少年「ジョニー・バローズ」と

　スポーツ・アナウンサー「マイク・ジャクソン」の運命を描いた本作は

　多彩な娯楽映画技法によって生成された人情劇であります。

　スポーツドラマ、ホームドラマ、犯罪サスペンスを

　融合させるという発想

　「本物のプロ野球選手」を登場させることによって

　地域＆野球との繋がりに説得力を持たせるキャスティング術

　回想描写を有効活用しながら

　登場人物の内面＆生き様を段階的に示していく作劇法＆編集法を

　組み合わせることによって生を受けたストーリー＆演出、キャラクター造形が

　適正速度を保ちながら進行する光景は

　私に大人と子供、スポーツと社会の関係に対する一考察と

　人情味＆物語性と技巧的映像表現を両立させる技法の

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（安易な地域＆野球礼賛や娯楽的盛り上げに依存せず

　少年の新たなる旅立ちを静かに見守る

　幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「技巧派野球入り人情劇」の

　一翼を担う作品であると言えるでしょう。

　野球の醍醐味、郷土愛、戦争の間接被害、家族の崩壊と再生

　大人社会の荒廃が子供に与える影響に対する警鐘

　プロ野球に関わる人々の生き様が一堂に会した本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。