映画に感謝を捧ぐ! 「花と木」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はバート・ジレット監督の「花と木」に
感謝を捧げようと思います。
森で暮らす植物たちの運命を描いた本作は
素朴な技巧とユーモアに溢れたアニメーション映画であります。
童話感満載のキャラクター造形と
上品且つ軽快な音楽に合わせて舞い踊る
キャラクターたちをもり立てるための
「裏方」に徹するストーリーが一体となる光景は
私に「トーキー技法とサイレント技法、実写芸とアニメーション芸の共同戦線」と
「行いと結果の関係」を映画的に表現する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(和やかなユーモアとブラック・ユーモアがクールに並び立つ
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「植物系日常劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
大衆芸の伝統、ディズニー的技術&サービス精神
映画的合理主義の粋を結集した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。