映画に感謝を捧ぐ! 「ジョーズ キング・オブ・モンスターズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はネイサン・ファースト監督の
「ジョーズ キング・オブ・モンスターズ」に感謝を捧げようと思います。
ジョーズ キング・オブ・モンスターズ [DVD] - トニー・アメンドーラ, ボビー・カンポ, レイチェル・ブルック・スミス, ルール・ジョボービック, キャロライン・コール, ネイサン・ファースト
サメの悪夢に苦しめられる人々の運命を描いた本作は
サメ映画史上屈指の「珍作&怪作性」を
感じさせる作品であります。
「エルム街の悪夢(1984年版)」等の
流れを汲む状況設定とサメを
力業で融合させたストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、アクション映画風味とホラー映画風味による共同戦線と
映画界が「サメ」を魚類を超越したモンスターとして
扱っていることを世に知らしめる存在の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(清々しいまでの「ホラ吹き&便乗商品感」が心地良い邦題と
モンスターによる「豪快なる逆転」を通じて
アメリカ映画的ハッピー・エンド主義を
皮肉るかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「怪奇系サメ映画」の歴史に輝く
珍妙なる実験作であると言えるでしょう。
ホラー映画の法則、夢と現実の関係
サメ映画界の無法地帯化、ハッタリ系宣伝戦術を
象徴する存在である本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。