映画に感謝を捧ぐ! 「第三の影」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はW・S・ヴァン・ダイクJr監督の
「第三の影」に感謝を捧げようと思います。
ホラー ミステリー 文学映画 コレクション DVD10枚組 ACC-188 - レイ・ミランド, ゲイル・ラッセル, ドナルド・クリスプ, ボリス・カーロフ, メルヴィン・ダグラス, オルガ・バクラノヴァ, ハリー・アールズ, ベラ・ルゴシ, ピーター・ローレ, ジーン・ティアニー, ヴィンセント・プライス, ウィリアム・パウエル, マーナ・ロイ, シドニー・フォックス, ミルトン・ロズマー, メグス・ジェンキンス, ルイス・アレン, ジェームズ・ホエール, トッド・ブラウニング, ロバート・ワイズ, ロバート・フローリー, ジョセフ・L・マンキウィッツ, W・S・ヴァン・ダイク二世
ダシール・ハメットの小説「影なき男」をもとにして作られた
人気シリーズの3作目となる本作は
続編映画史上屈指の「和やかな皮肉」を
感じさせる作品であります。
前二作の設定を継承し
探偵小説要素を高める方向に進行する
ストーリー&演出、キャラクター造形でありながら
ドタバタ喜劇風味が強化されてしまうという怪現象は
私に「探偵小説と喜劇の近似性」をこれまで以上の鮮明さで
世に示すという大胆不敵な挑戦と
続編映画特有の「スケール感増幅」に対する
皮肉の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(探偵小説的見せ場を披露しながらも
喜劇要素による奇襲攻撃を繰り出す「決着の付け方」と
なっている点も見逃せません。)
まさに前二作以上の探偵喜劇的勢いに包まれた
「影なき男」第3章であると言えるでしょう。
常にマイペースを保ち
和やかさを失うことなく事件を追う
探偵夫婦&愛犬の勇姿がシリーズを重ねるごとに
「凶暴でありながらもスリル&サスペンスを感じさせない」という
他の探偵映画とは一味違う魅力へと
進化していく姿が心地良い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。