映画に感謝を捧ぐ! 「やさしい嘘と贈り物」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はニック・ファクラー監督の
「やさしい嘘と贈り物」に感謝を捧げようと思います。
やさしい嘘と贈り物 スペシャル・エディション [DVD] - マーティン・ランドー, エレン・バースティン, エリザベス・バンクス, アダム・スコット, ニック・ファクラー, ジェームズ・ローラー, デイナ・アルトマン, ラース・ヌードセン, ジェイ・ヴァン・ホイ, ニック・ファクラー, マーティン・ランドー
スーパーで働く男「ロバート」と隣人「メアリー」の
運命を描いた本作は
対照的な要素が絶妙のバランスで並び立つ
人情劇であります。
円熟味と幼さ、素朴な風景美と技巧的映像表現
日常劇的和やかさとサスペンス的意外性が
絡み合うストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、一定の論理性を維持した
「どんでん返し&幻惑的表現法」作り
精神と肉体の関係に関する考察
大人心と子供心、男女の愛と家族愛を結ぶ絆の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(悲劇の気配を感じさせながらも「ハッピー・エンド」の
装飾を纏い続けようとする姿にに心打たれる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「恋愛劇+家族劇型人生論」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
暴力、敵役、事件に依存しないスリル&サスペンス生成術
主演者M・ランドー&E・バースティンの和やかな渋味
「クリスマス」の持ち味を生かした風景&装飾作り
無情なる時の流れが精神にもたらす悪影響に
踏み込みながらも優しさ&希望を失わない精神が
若者同士のロマンスとは一味違う重厚感を放つ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。