映画に感謝を捧ぐ! 「壊滅のバターン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリチャード・ソープ監督の「壊滅のバターン」に
感謝を捧げようと思います。
DVD>戦争映画パーフェクトコレクション〈戦火の英雄たち〉(10枚組) (<DVD>)
第2次大戦期のバターンに駐留する
女性兵士13人の運命を描いた本作は
各種映画要素と女性目線が交錯する戦争映画であります。
女性+医療班目線で戦争を描くという発想によって生を受け
戦闘よりも人間模様に重きを置いて進行する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「軍事宣伝要素と娯楽映画要素による共同戦線」と
戦時下の女性心理を映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(悲劇的決着にハッピー・エンドの装飾を施したかのような
気配を放つ幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「女系戦争映画」史上屈指の
堅実作と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
愛憎劇、医療映画、戦争映画の特性と
1940年代のアジア事情の一端が
融合することによって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。