映画に感謝を捧ぐ! 「水戸黄門漫遊記(1928年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は池田富保監督の
「水戸黄門漫遊記(1928年版)」に感謝を捧げようと思います。
名作映画サイレント劇場 DVD10枚組 BCP-051 - 嵐寛寿郎, 阪東妻三郎, 月形龍之介, 大河内伝次郎, 阿部九州男, 山本嘉一, 尾上松之助, 伊井蓉峰, 市川小文治, 市川幡谷, マキノ省三, 橋本松男, 金田繁, 池田富保
漫遊記をもとにして1928年に作られた本作は
映像系時代劇史における「大いなる原料」となる
サイレント時代劇であります。
「水戸黄門」系列作における起点と
最大の見せ場を後世に示した
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「身分を隠した権力者」による勧善懲悪劇の法則と
娯楽時代劇的盛り上げ術の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「水戸黄門」が殺傷を避ける時代劇であることを
象徴するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「勧善懲悪系時代劇入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
娯楽媒体の枠を超えて活躍する和製英雄伝
「水戸黄門一行」の魅力を
最大級の効率性で世に知らしめる存在となった本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。