映画に感謝を捧ぐ! 「オブジェクティブ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダニエル・マイリック監督の「オブジェクティブ」に
感謝を捧げようと思います。
オブジェクティブ [DVD] - ジョナス・ボール, マシュー・R・ハンダーソン, ジョン・ウエルタス, サム・ハンター, ダニエル・マイリック
アフガニスタンで極秘任務を行う
CIA諜報員&米軍特殊部隊の運命を描いた本作は
多彩な要素が時代を超えて混ざり合うSF映画であります。
「未知との遭遇」・「プレデター」・「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」
2000年代アメリカの軍事&映画事情が融合することによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「映画的リサイクル&加工術」と
SF映画的思わせぶり戦術と「心の声」を多用する作劇法の
融合がもたらす科学反応の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(清々しいほどの「疑似実録映画臭」に満ちた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ジャンル混ぜ合わせ型SF」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
戦争映画風特殊部隊造形、SF風特殊効果、ホラー的残酷描写
社会派風アメリカ批判的台詞、文学的語り口を力業でつなぎ合わせ
勢い任せに猛進する映像&物語に翻弄される感覚を
満喫させてくれた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。