映画に感謝を捧ぐ! 「ヒットラー蘇生計画 Drフレデリックの復讐」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はブラッド・F・グリンター監督の
感謝を捧げようと思います。
ヒットラー蘇生計画 Dr.フレデリックの復讐 [DVD] - ヴェロニカ・レイク, フィル・フィルビン, ドーグ・フォスター, ブラッド・F・グリンター
科学者「エレーン・フレデリック」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
大胆さと堅実さが交錯する
ホラー映画史上屈指の大いなる珍作であります。
「フランケンシュタイン」+テロ対策映画的発想で
目論む人々を描くという発想と
ホラー的装飾を多用しつつ、暴力描写の残酷さは
抑制する手法が融合した
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「ナチス・ドイツとホラー映画を結ぶ絆」
「著名人の映画的活用法」と
小規模映画会社的ハッタリ+力押し+効率化精神の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(後年の「イングロリアス・バスターズ」等に通じる歴史への怒りと
アクション映画的見せ場主義が豪快且つ静かに
絡み合う幕切れとなっている点も巳のが得ません。)
まさに「軽量級マッド・サイエンティスト系ホラー」の
歴史に輝く緩やかなる過激作であると言えるでしょう。
世界征服&名声への野望に燃える人々の暗躍と見せかけて
変化球的な復讐劇へと導く奇策と
ホラー映画的悪食趣味&省力精神が並び立つ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。