映画に感謝を捧ぐ！ 「暗闇の抵抗」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はレオニード・モギー監督の「暗闇の抵抗」に

　感謝を捧げようと思います。

戦争映画 パーフェクトコレクション 狂気の戦場DVD10枚組 ACC-126 - レスリー・ハワード, フランシス・サリヴァン, マーロン・ブランド, テレサ・ライト, クラーク・ゲイブル, ラナ・ターナー, ドン・アメチー, ジョーン・ベネット, ジョージ・モンゴメリー, アナベラ, グレタ・ガルボ, ラモン・ノヴァロ, ジョージ・サンダース, フィリップ・ドーン, ブレンダ・マーシャル, トレヴァー・ハワード, リチャード・アッテンボロー, ジーン・クレイン, フランク・ラティモア, ランドルフ・スコット, エレン・ドリュー, ルース・ウォリック, レスリー・ハワード, フレッド・ジンネマン, ウェズリー・ラッグルス, アーチー・L・メイヨ, エドワード・ルドウィグ, ハロルド・シュスター, ジョージ・フィッツモーリス, レオニード・モギー, コンプトン・ベネット, オットー・プレミンジャー, レイ・エンライト

ナチス・ドイツ軍占領下のパリで暮らす

　人々の運命を描いた本作は

　ヨーロッパ風味とアメリカ風味が絡み合う

　戦争映画であります。

　ナチス・ドイツ軍批判とフランス人による「反ナチス運動」に

　対する礼賛を前面に掲げ

　スパイ映画要素に重きを置きつつ

　ささやかな愛憎劇要素＆戦争トラウマ要素を

　加えることによって生を受けた

　ストーリー＆演出、キャラクター造形は

　私に「アメリカ映画的フランス＆ドイツ認識」と

　軍事宣伝戦術における「大衆向け要素」の

　重要性に関する資料の

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（様々な問題を隠蔽し「ハッピー・エンド」的に見える部分のみを

　強調した幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさにアメリカ流「フランス人民武勇伝」の一翼を担う

　作品であると言えるでしょう。

　捕虜収容所生活によって心身共に傷ついた男の再生劇

　知略＆言論を駆使した反ナチス運動

　運命の悪戯＆時代の波によって複雑化していく男女関係が

　一堂に会した本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。