映画に感謝を捧ぐ! 「CLEAN ROOM」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は高橋栄樹監督の「CLEAN ROOM」に
感謝を捧げようと思います。
Jam Films 2 [DVD] - オムニバス・ムービー, 片桐仁, 市川実日子, 韓英恵, 麻生久美子, 須賀貴匡, すほうれいこ, 有岡大貴, 嶋田久作
「クリーンルーム(無菌室)」で暮らす少女と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
軽快且つ渋く交錯する女性映画であります。
現実と「絵の世界」を流離うかのように
生きる少女の思いを
絵画的CG映像&状況設明を抑制する手法を
駆使して描いていくストーリー&演出は
私に、空間的スケール感と精神的スケール感の関係に
関する一考察と
見世物性と物語性の均整を保ったCG映像技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドの形態を取りつつも
真相を鑑賞者の心に委ねるかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「和製空間限定型女性映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
自然風味と無機質感、人情味とクールさ
効率性と文学性、現実感と童話的ムードが
大人心と子供心が複雑に絡み合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。