映画に感謝を捧ぐ! 「SNUFF/スナッフ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はマイケル・フィンドレイ&ロベルタ・フィンドレイ監督の

 「SNUFF/スナッフ」に感謝を捧げようと思います。

スナッフ/SNUFF [DVD] - 映画, 映画
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 女優「テリー・ロンドン」と彼女を取り巻く人々の

 運命を描いた本作は

 

 小規模映画界に宿る「魔性」を象徴する大怪作であります。

 見世物+安物感満載の暴力&性描写と

 出たとこ勝負&ハッタリ精神溢れるストーリーの

 融合によって生を受けた作品が

 「スタッフ&出演者が正体不明」

 「実際の殺人を撮影した」という旗印によって

 大いなる話題作となっていく現象は

 私に「アウトロー&アトラクション感覚に満ちた映画作り」の

 究極形態を目指して突き進む試みと

 娯楽に潜む「覗き見性」を世に知らしめる手法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (撮影中断後のやりとりを通じて「小規模映画業界」の

 荒々しき悪戦苦闘を示した

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに、悪食趣味&暴力+性的本能の極みを

 猛進することによって「凶悪系娯楽論」の領域に到達した

 資料的作品であると言えるでしょう。

 様々な謎と思わせぶり&驚かせ的宣伝戦術によって

 「伝説的存在」となった本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。