映画に感謝を捧ぐ! 「2020 世界終焉の日」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はサイモン・コックス監督の
「2020 世界終焉の日」に感謝を捧げようと思います。
2020 世界終焉の日 [DVD] - サイモン・ヘイコック, ルーシー・ドライブ, ジュリー・ホルト, ダニー・スティール, ジョン・カンプリング, サイモン・コックス
医師「トーマス・ダン」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
SF映画史上屈指の「奔放なるマニア感」に包まれた
大珍作であります。
「インデペンデンス・デイ」・「フォーガットン」
ゾンビ系ホラー、テロ対策映画、戦争映画を
勢い任せにつなぎ合わせ
幻惑感全開で進行するストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「SF+ホラー+アクションマニア的娯楽作品作り」と
現実と幻覚&回想の境目を分かりづらくする描写法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(力業で「エイリアン系SF型ノアの箱船」へと導く姿に
圧倒される作品であるという点も見逃せません。)
まさに「見世物系娯楽詰め合わせ型SF」の
歴史に輝く迷宮的作品であると言えるでしょう。
鑑賞者を混乱へと誘うかのような表現の数々
暴力的に見せかけて実は穏健な状況設定
マニア気質の赴くままに突き進む事によって
論理性からの解放を目指すかのような
ストーリー展開が荒れ狂う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。