映画に感謝を捧ぐ! 「ソーラー・ストライク サード・インパクト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はグレゴール・シュニッツラー監督の
「ソーラー・ストライク サード・インパクト」に感謝を捧げようと思います。
ソーラー・ストライク サード・インパクト [DVD] - スザンナ・シモン, ヨハネス・ブランドルプ, ビルゲ・シャーデ, マーティン・リンドウ, ヨヘン・ニッケル, グレゴール・シュニッツラー, スザンナ・シモン
気温上昇による水不足の危機に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
災害映画史上屈指の「静かなる笑撃作」であります。
状況設明台詞&字幕を駆使した危機の水増しと
登場人物の緩やかな行動&淡々とした映像が
混ざり合うことによって生じる科学反応は
私に人間の持つ「性衝動」に対する皮肉
災害映画の法則が「ある種の笑い所」へと変異する現象
「ドイツの水事情」を解説する試みの一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アルバトロス流続編風商法を象徴する邦題と
奇襲攻撃感満載のハッピー・エンドを
堪能させてくれる作品であるという点も見逃せません。)
まさに「ブラック・ユーモア系災害映画」の歴史に輝く
大珍作であると言えるでしょう。
SF的ハッタリ精神と娯楽的サービス精神の
バランスが崩壊することによって生じる
怪現象を世に示した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。