映画に感謝を捧ぐ! 「渓谷の銃声」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はマーク・ロブソン監督の「渓谷の銃声」に

 感謝を捧げようと思います。

渓谷の銃声 [DVD] - ロバート・スターリング, マーク・ロブソン
渓谷の銃声 [DVD] - ロバート・スターリング, マーク・ロブソン

 脱獄犯に狙われた男「クレイ・フィリップス」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 多彩な娯楽要素と躍動感を

 兼ね備えた西部劇であります。

 ロマンスとホームドラマを融合させた道中劇と

 悪漢達の凶行が絡み合いながら進行する

 ストーリー&演出は

 私に西部劇の王道と人情劇+恋愛劇による共同戦線と

 「状況設明の抑制」によって見せ場を的確に押さえつつ

 効率的に物語を進行させる手法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (アクション映画的ハッピー・エンドよりも

 ラブストーリー&ホームドラマ的ハッピー・エンドに

 重きを置いた幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「人情+恋愛+追跡系西部劇」の称号にふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 暇つぶし規模のスケール感&スピード感の中で

 西部劇アクションと道中劇的人間模様

 敵数の節約と強敵感の維持

 娯楽性と教訓劇性を共存させることに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。