映画に感謝を捧ぐ! 「恐怖のワニ人間」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロイ・デル・ルース監督の
「恐怖のワニ人間」に感謝を捧げようと思います。
恐怖のワニ人間 [DVD] - ロン・チェイニー・Jr, キジョージ・マクレディ, ビヴァリー・ガーランド, リチャード・クレイン, ロイ・デル・ルース
失踪した夫を捜す女性「ジョイス」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
多彩な小規模映画技術に彩られた
モンスター映画であります。
アトラクション的装飾&特殊効果
サスペンス的時系列操作
暇つぶし映画的効率主義が融合した
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「慈悲深さと残酷さを結ぶ絆」
「自然界の持つ生命力&人間の小ささ」を
映画的に表現する試みと
モンスター映画の王道と変化球的描写法の
両立を図る妙技の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(回想形式のストーリー展開を利用して
「真相究明=ハッピー・エンド」という
サスペンス映画的発想を皮肉るかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「堅実派+実験型モンスター系SF」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
SF&ホラー的ハッタリ&モンスター造形
小規模映画会社的倹約精神&ビジネス精神が
一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。