映画に感謝を捧ぐ! 「米中開戦 20XX年 悪魔のシナリオ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はAK・ストローム監督&出演の
「米中開戦 20XX年 悪魔のシナリオ」に
感謝を捧げようと思います。
米中開戦 (20XX年:悪魔のシナリオ) [DVD] - グラハム・ヴィンセント, AK・ストローム, AK・ストローム, AK・ストローム, HS・ストローム, デビッド・ベータマン, グラハム・ヴィンセント, モーガン・ブラッドリー, キャンベル・ラッセル, ケルビン・テイラー, ローズマリー・コスター
核戦争の危機に翻弄される人々の運命を描いた本作は
軽やかにして幻惑的+豪快な皮肉を感じさせる
戦争映画であります。
世界大戦の危機を題材としつつ
「複数の物語を絡み合わせると見せかけて
一家族の目線以外を装飾品扱いする」
「北朝鮮&中東系テロリストとアメリカ軍との戦いに重点を置く」
「TVゲーム的映像の多用」を試みることによって
アメリカ映画的国際認識に対する皮肉を放つ
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「大作的ハッタリと暇つぶし映画的省力化の両立」と
アジア&中東軽視の装飾を纏った
ヨーロッパ軽視的作劇法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(誇大広告級の思わせぶりを堪能させてくれる邦題と
米ドラマ「24」的な方向に向かうと見せかけて
「博士の異常な愛情」の終幕を模しつつ
軽量化したかのような幕切れへと
着地している点も見逃せません。)
まさに「ブラック・ユーモア+ホラ吹き系戦争映画」の
歴史に輝く特大珍作であると言えるでしょう。
スケール感の水増し、細切れ的映像表現&ストーリー展開
倹約型戦闘描写、感動誘発的状況設定
国際情勢&流行作の娯楽映画的活用術
様々な謎を示しつつ「真相」を曖昧化する精神を
余すところなく発揮する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。