映画に感謝を捧ぐ! 「アルマゲドン2008」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はキース・ボーク監督の
「アルマゲドン2008」に感謝を捧げようと思います。
アルマゲドン2008 [DVD] - クリスチャン・ソリメノ, ジェームズ・ウィルビー, ジェームズ・コスモ, チョー・ワ・ヴオン, ドン・ワリントン, ロウィーナ・キング, キース・ボーク, ドミニク・モーガン, マット・ハーヴェイ, クリスチャン・ソリメノ
彗星の激突がもたらす危機に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
クールな小規模映画会社的戦術に彩られた
災害系SFであります。
大作系SF映画史に刻まれし豪快作
「アルマゲドン」の有効活用を前面に出した邦題
状況設明的台詞&描写に重きを置きつつ
「アルマゲドン」路線から「ディープ・インパクト」路線へと
急進するストーリー
SF的特殊効果を極限まで抑え
記録映像的な表現を多用した映像技が一体となる光景は
私に、省エネ&リサイクル精神とハッタリ精神の両立法と
アメリカ製災害映画の王道を利用して
アメリカ映画的問題解決法に対する警鐘を放つ試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(力業によるハッピー・エンドと渋味の利いた後日談が
交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「風刺系+優等生系軽量級SF」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
大作系SF映画の法則を忠実に守りつつ
娯楽的盛り上げ&ヒーロー礼賛よりも
ドキュメンタリー風味を優先させ
「自然の雄大さ&人間の小ささ」を示していく離れ業に挑んだ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。