映画に感謝を捧ぐ! 「夜明けの男」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はR・N・ブラッドベリ監督の「夜明けの男」に
感謝を捧げようと思います。
ジョン・ウェイン ベストコレクション 〈シルバーボックス〉 DVD10枚組 ACC-123 - ミュリエル・エヴァンス, マリオン・バーンズ, レイ・コリガン, マックス・ターヒューン, シーラ・テリー, ヴァージニア・ブラウン・フェアー, ルース・ホール, ジョージ・ヘイズ, R・N・ブラッドベリ, マック・V・ライト, ジョージ・シャーマン, ジョセフ・ケイン, カール・L・ピアソン
父の仇を追う男「ジョン・メイソン」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
堅実さと凶暴さが交錯する西部劇であります。
西部劇の定番要素を的確に押さえ
効率至上主義的に進行させる事によって
「ご都合主義感」を緩和しつつ
暇つぶし娯楽度を加速させる堅実さと
暴力&死の連続攻撃を繰り出す凶暴さが
融合したストーリー&演出は
私に「残酷な状況を緩やかに描写する」
「複雑な人間関係を暇つぶし規模の枠内に収める」手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(様々な悲劇を力業でねじ伏せ
「万事解決のハッピー・エンド」に仕立て上げる豪腕さに
圧倒される幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「量産型西部劇入門」の一翼を担う
教科書的作品であると言えるでしょう。
愛憎渦巻く人間関係と「ヒーローの特権」を余すところなく発揮する銃撃戦を
スピード感溢れる映像と暴力的な部分を巧みに抽象化する技術で
補う姿が心地良い本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。