映画に感謝を捧ぐ! 「お人好しの仙女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・ワイラー監督の
「お人好しの仙女」に感謝を捧げようと思います。
お人好しの仙女 [DVD] - マーガレット・サラヴァン, ハーバート・マーシャル, フランク・モーガン, ノーバート・ブロディン, ウィリアム・ワイラー, デヴィッド・クラッキン, マーガレット・サラヴァン
フェレンツ・モルナールの戯曲をもとにして作られた本作は
多彩な娯楽作品を世に送ったW・ワイラー監督の映像技と
アメリカ製喜劇映画の雄P・スタージェス監督の
作劇法をくしした「戯曲の映画化術」を
世に示した恋愛喜劇であります。
奉仕活動中の「出会い」をきっかけに
上流社会の一端へと踏み込んだヒロインが
異なる立場の男たちを結びつけ
複雑怪奇な人間模様を生成していく姿を
豪快さと繊細さの均整を保ちながら描いていく
ストーリー&演出は
私に「ホテル&電話の映画的効能」と
愛と理性によって状況が複雑化していく現象の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(童話の世界と現実社会が融合したかのような
味わいを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「日常系異世界冒険型恋愛喜劇」の称号にふさわしい
一作であると言えるでしょう。
ドタバタ喜劇、異文化交流劇、恋愛劇
サスペンス劇の醍醐味が独特のバランスで並び立つ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。