映画に感謝を捧ぐ! 「WATARIDORI」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジャック・ペラン監督の
「WATARIDORI」に感謝を捧げようと思います。
世界各地に生息する渡り鳥の生態について
記録した本作は
クールさと生命力に彩られた動物系記録映像であります。
状況設明を極限まで抑制し
記録映像技術の粋を結集して
渡り鳥の旅を追い続けることによって
自然の持つ「エンターテイナー&アーティスト性」が
写し出されていく現象は
私に、記録映像的魅力と娯楽作品的魅力が
独特のバランスで並び立つ光景と
渡り鳥の生き様を世に知らしめる試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(優しさと渋味が静かに混ざり合った
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「渡り鳥&道中記録入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「自然」がアクション、サスペンス、ドラマ、コメディが
絶妙のバランスで配合されたストーリー&演出を可能とする
創作者であることを人々に示す
大いなる資料として生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。