映画に感謝を捧ぐ! 「ノー・マンズ・ランド 西部戦線」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はクラーク・ヴァン・アイケレン監督の
「ノー・マンズ・ランド 西部戦線」に感謝を捧げようと思います。
ノー・マンズ・ランド 西部戦線 [DVD] - ティモシー・フロア, クラース・ヴァン・アイケレン, クラース・ヴァン・アイケレン, アレックス・テル・ビーク, ニクラース・P・ホイング, クラース・ヴァン・アイケレン, ティモシー・フロア, パスカル・ヴァッツ, リカルド・エッサー, タイス・ヒュイス, エリック・ヴァン・スーレン
生涯をもとにして作られた本作は
奇策的且つクールな目線に彩られた
実話系戦争映画であります。
フランス軍の一員となったオランダ人の目線で
「第1次世界大戦」における
フランス軍とドイツ軍の戦いを描くという奇策的発想と
戦闘描写&娯楽的装飾を極限まで抑制し
フランス国内&戦地における人間模様を重んじる
クールさを兼ね備えたストーリー&演出は
私に、ヨーロッパの持つ「人種のるつぼ性」と
「兵士目線」に徹した戦争映画作りの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(反戦的台詞に依存することなく
戦争の残酷さ&虚しさを示した
幕切れとなっている点も見逃せません。)
作品であると言えるでしょう。
一兵士の戦いを通じて
外国の軍隊で戦う男たちの葛藤、権力者による情報操作の恐怖
戦争が日常の営みと化した人々の心理を静かに写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。