映画に感謝を捧ぐ! 「ソーラーストライク2012」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンソニー・ファンクハウザー監督の
「ソーラーストライク2012」に感謝を捧げようと思います。
ソーラー・ストライク2012 [DVD] - ブライアン・クラウズ, ヘザー・マコーム, ナジャラ・タウンゼント, アラン・ポー, ロンデール・ゼウス, スティーヴン・シュナイダー, アンソニー・ファンクハウザー, ジョナサン・メイシー, ブライアン・クラウズ
地球外エネルギー「スーパーノヴァ」がもたらす危機に
立ち向かう人々の運命を描いた本作は
持ち味が炸裂するSF映画であります。
アメリカ映画的家族主義、裏切り者嗜好、東西冷戦の名残と
「アサイラム」ならではの省力的且つ緩慢な映像
状況設明台詞によるスケール感水増し、リサイクル風味を
融合させたストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「大作映画文化と暇つぶし映画文化による共同戦線」と
自然の壮大さ&人間の小ささをSF映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(作品の状況設定を生かしつつ
アルバトロス流宣伝戦術を余すところなく発揮した邦題と
ハッピー・エンドによって様々な問題を隠蔽する幕切れが
歴史に対する無意識の皮肉となっている点も見逃せません。)
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
ハッタリ精神と倹約精神、緩いアクション・シーンと緩い災害描写
知性派ヒーロー造形と武闘派ヒーロー造形がせめぎ合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。