映画に感謝を捧ぐ! 「南海の英雄」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアーサー・リプリー監督の「南海の英雄」に
感謝を捧げようと思います。
戦争映画 パーフェクトコレクション 死闘の最前線 DVD10枚組 ACC-157 - デヴィッド・ファーラー, グリニス・ジョンズ, マイ・ゼッタリング, プレストン・フォスター, リン・バリ, アーサー・ケネディ, ロイド・ノーラン, ジョージ・サンダース, アンナ・ステン, ウォード・ボンド, コンラート・ファイト, ヴァレリー・ホブソン, スティーヴン・マクナリー, ゲイル・ラッセル, アレックス・ニコル, ウォーレス・フォード, アラン・バクスター, ガートルード・マイケル, ウォーレス・ビアリー, レイモンド・ハットン, ベイジル・ディアデン, アーヴィング・ピシェル, バーナード・ヴォーハウス, エドワード・ルドウィグ, マイケル・パウエル, ジョセフ・ペヴニー, ハロルド・ヤング, ルイ・J・ガスニエ, アーサー・リプリー, A・エドワード・サザーランド
天文学者「デビッド・ボウマン」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
多彩な戦術が絡み合う戦争映画であります。
「アメリカ軍礼賛」を掲げる宣伝戦術
残酷な状況を巧みに抽象化しつつ
見せ場を盛り上げる娯楽戦術
暇つぶし規模のスケール感と
スピード感を維持する編集戦術が
一体となったストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「娯楽技法と宣伝技法の共同戦線」と
「合理主義的作劇法&映像技」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アメリカ軍の勝利を前面に出しながらも
「戦争」の過酷さを示すため
能天気なハッピー・エンドに背を向ける
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軍事宣伝系スパイ活劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
大衆娯楽の法則が一堂に会する事によって
アメリカの持つ娯楽ビジネス力&情報操作力を世に知らしめる
軽やかで恐ろしい存在となった本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。