映画に感謝を捧ぐ! 「ジャッキー・チェン-ドラゴンへの道-」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフィリップ・ダイ監督の
「ジャッキー・チェン-ドラゴンへの道-」に感謝を捧げようと思います。
ジャッキー・チェン ドラゴンへの道 [DVD] - バイロン・デ・リア, ジャッキー・チェン, クリス・タッカー, ミシェル・ヨー, スティーヴン・セガール, チャン・ツィイー, チョウ・ユンファ, ジョン・ウー, サモ・ハン・キンポー, ユン・ピョウ, ジェット・リー, アンディ・ラウ, ブレッド・ラトナー, グレッグ・オニール, ダンテ・J.パグリース, フィリップ・ダイ, ケント・ハーゲン
俳優「ジャッキー・チェン」の生涯に関する一部を記録した本作は
記録映像史上屈指の「史劇的活劇力」に溢れた一作であります。
サイレント喜劇の英雄達と
武術系俳優の開祖B・リーの遺産を継承しつつ
独自の武闘派性&ユーモア性を獲得し
世界に名を轟かせる存在となった活劇俳優J・チェンの生き様を
活劇的見せ場を多用しながら写し出していくという
試みによって生を受けた映像&語り口は
私に、肉弾的スリル&サスペンスとユーモアの両立と
東西文化を隔てる壁を打ち破るという
難題に挑んだ男の放つ和やかなる闘志と
スポーツ系記録映像と芸術系記録映像の技による
共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画史の変化と
アクション・ヒーローとして生きる人間の宿命を
静かに暗示するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに活劇性と教材性が軽やかに交錯する
「J・チェン入門」であると言えるでしょう。
その心技体によってアクション・コメディを
「芸術」の領域へと導いた男の人生を
活劇的且つ教材に記録映像化した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。