映画に感謝を捧ぐ! 「エルム街の悪夢3 惨劇の館」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はチャック・ラッセル監督の
「エルム街の悪夢3 惨劇の館」に感謝を捧げようと思います。
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「エルム街の悪夢(1984年版)」を
もとにして作られた人気シリーズの3作目となる本作は
大胆さと生真面目さが独特のバランスで並び立つ
続編映画であります。
前2作の設定を継承しつつ
心理学と宗教が入り交じった作品世界を
生成する事によって
「エルム街の悪夢」シリーズを
陰性童話風味と論理性が絡み合った神話へと
進化させようという試みは
私に、堅実さと実験精神を兼ね備えた続編戦術と
科学と精神のせめぎ合いをホラー映画的に
表現する試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(怪談的なハッピー・エンドを装いつつ
ホラー映画史に刻まれたモンスター「フレディ・クルーガー」の
執念を暗示する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに物理的な闘いと精神的な闘いが交錯する
「エルム街の悪夢」第3章であると言えるでしょう。
標的の夢を操り、死へと誘う存在として生を受け
恐怖心を糧として成長するという特性によって
道化と虐殺者を共有する存在となった「フレディ・クルーガー」の勇姿
「トラウマを利用した精神攻撃」というアイデアと
アトラクション風味を兼ね備えた残酷描写
チーム・バトルの醍醐味を組み合わせることによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。