映画に感謝を捧ぐ! 「エルム街の悪夢3 惨劇の館」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はチャック・ラッセル監督の

 「エルム街の悪夢3 惨劇の館」に感謝を捧げようと思います。

スマイルBEST エルム街の悪夢3 惨劇の館 [DVD] - ヘザー・ランゲンカンプ, パトリシア・アークエット, ローレンス・フィッシュバーン, プリシラ・ポインター, ロバート・イングランド, チャック・ラッセル
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 「エルム街の悪夢(1984年版)」を

 もとにして作られた人気シリーズの3作目となる本作は

 大胆さと生真面目さが独特のバランスで並び立つ

 続編映画であります。

 前2作の設定を継承しつつ

 心理学と宗教が入り交じった作品世界を

 生成する事によって

 「エルム街の悪夢」シリーズを

 陰性童話風味と論理性が絡み合った神話へと

 進化させようという試みは

 私に、堅実さと実験精神を兼ね備えた続編戦術と

 科学と精神のせめぎ合いをホラー映画的に

 表現する試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (怪談的なハッピー・エンドを装いつつ

 ホラー映画史に刻まれたモンスター「フレディ・クルーガー」の

 執念を暗示する幕切れとなっている点も見逃せません。)

 

 まさに物理的な闘いと精神的な闘いが交錯する

 

 「エルム街の悪夢」第3章であると言えるでしょう。

 標的の夢を操り、死へと誘う存在として生を受け

 恐怖心を糧として成長するという特性によって

 道化と虐殺者を共有する存在となった「フレディ・クルーガー」の勇姿

 「トラウマを利用した精神攻撃」というアイデア

 アトラクション風味を兼ね備えた残酷描写

 チーム・バトルの醍醐味を組み合わせることによって生を受けた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。