映画に感謝を捧ぐ! 「スペース・ウォーズ 宇宙大戦争」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はケリー・ホウ&トニー・カンター監督の

 

 「スペース・ウォーズ 宇宙大戦争」に感謝を捧げようと思います。

スペース・ウォーズ 宇宙大戦争 [DVD] - マイケル・バーギン
スペース・ウォーズ 宇宙大戦争 [DVD] - マイケル・バーギン

 宇宙軍技術兵「ゼット・ルシーン」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 様々なSF特性を豪快且つ省エネ的に網羅した

 大いなる珍作であります。

 「スター・ウォーズ」的装飾、「エイリアン」的モンスター造形

 「バトルフィールド・アース」的小役人風味を取り込み

 TVゲーム的CG映像、冒険活劇的アクション・シーン造形

 戦争映画的台詞回しを駆使する事によって生を受けた

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「SF映画的リサイクル&肩すかし戦術」と

 マニア気質と小規模映画会社気質による共同戦線の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (ハッタリ宣伝戦術の魅力に溢れた邦題と

 壮絶なる荒々しさ&能天気さに圧倒される

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ホラ吹き+泥棒映画系SF」の一翼を担う

 

 作品であると言えるでしょう。

 宇宙を舞台にした戦争を描くと見せかけて

 段階的にスケール感を小さくしていく作劇法と

 アトラクション的緩やかさと省力化を

 徹底追求した映像技が冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。