映画に感謝を捧ぐ! 「中国侵攻作戦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はフランク・キャプラ監督の「中国侵攻作戦」に

 

 感謝を捧げようと思います。

中国侵攻作戦 [DVD] - ドキュメント第2次世界大戦
中国侵攻作戦 [DVD] - ドキュメント第2次世界大戦

 アメリカ軍による宣伝映像

 「なぜ我々は戦うのか」の一翼を担う本作は

 歴史の「ブラック・ユーモア&残酷趣味性」を体現した記録映像であります。

 中国の歴史&戦いぶりを礼賛し

 彼らとの共同戦線を生成する連合国の勇姿を称えつつ

 日本を「世界征服を企む悪の帝国」に仕立て上げるために

 編集された映像&語り口の数々は

 私に「外交関係」の流動性と「アメリカの自国本位さ」の普遍性を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (戦時下であるにもかかわらず

 「ハッピー・エンド風」に幕を閉じている点も見逃せません。)

 まさに「アメリカ+中国礼賛系記録映像」にして

 「アメリカとのつきあい方」に関するマイナス系資料であると言えるでしょう。

 中米関係が日米関係よりも友好的だった時代と

 後年の中東政策に通じる「アメリカ礼賛的情報編集」を

 体現することによって

 歴史の無常さと国際社会の暗部を後世に伝えた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。