映画に感謝を捧ぐ! 「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジル・シュプレッヒャー監督の
「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画」に感謝を捧げようと思います。
パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画 LBXC-539 [DVD] - グレッグ・キニア アラン, アーキン ビリー, クラダップ リー・トンプソン, ジル・スプレカー
保険会社経営者「ミッキー」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
和やかさと凶悪さが交錯するサスペンス映画であります。
周りの人間に見栄を張りつつ
言葉巧みに誘惑しながら生きてきた男が
犯罪の底なし沼へと沈んでいく姿を
素朴な風景、庶民的ムード、極道的狂気を
絡み合わせながら描いていく
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に犯罪の持つ「増幅性」と
スリル&サスペンスとブラック・ユーモアを結ぶ絆を
映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(サスペンス史上屈指の穏健なる「真相&後日談」に
心和まされる幕切れとなっている点も見逃せません)
まさに「庶民派サスペンス」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
芸術作品と世俗的欲望、セールスマン心理と犯罪者心理
どんでん返し主義の光と闇がせめぎ合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。