映画に感謝を捧ぐ! 「デンボー牧場の争い」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヒューゴ・フレゴネーズ監督の
「デンボー牧場の争い」に感謝を捧げようと思います。
デンボー牧場の争い [DVD] - ジョセフ・コットン, ヒューゴ・フレゴネーズ, ジョセフ・コットン, シェリー・ウインタース, スコット・ブラディ, リー・ヴァン・クリーフ
アメリカとメキシコの国境沿いにある「デンボー牧場」に
関わる人々の運命を描いた本作は
様々な争いに彩られた西部劇であります。
土地通行権を巡る牧場一家と入植者の争い
牧場一家における内部抗争
殺人事件を巡る陰謀が複雑に絡み合うストーリーと
西部劇の定番要素を押さえた演出が一体となる光景は
私に「愛、欲望、暴力渦巻く世界」と
生活環境&思想の異なる人々が「共栄共存」を図ることの難しさと
法律&時代情勢と開拓者気質のせめぎ合いを西部劇的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪的決着よりも「互いの立場」を尊重し
平和的解決を求める幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「複数抗争系西部劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
西部劇特有の「ヒーローVS悪漢」という構図に背を向けて
様々な思惑&愛が入り乱れた世界を写し出すことを追い求めた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。