映画に感謝を捧ぐ! 「アタック・ザ・マミー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアル・パッセリ監督の
「アタック・ザ・マミー」に感謝を捧げようと思います。
エジプトで作られた地下アトラクションに
関わる人々の運命を描いた本作は
軽さの中に過激な皮肉を宿す
ミイラ系ホラーであります。
安物感+見世物感+細切れ感満載の
ストーリー&演出、キャラクター&モンスター造形の中で
西洋による「文化侵略」に対する批判精神が光り輝く光景は
私に「省力的社会風刺」と「残酷性と喜劇性を結ぶ絆」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ホラー映画的思わせぶりを繰り出すと見せかけて
二組の男女によるハッピー・エンドへと着地する姿に
心和まされる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級アトラクション・ホラー喜劇」史上屈指の
滑稽さ&風刺性を宿す大いなる珍作であると言えるでしょう。
西洋的価値観に毒された中東の権力者達
中東の伝統文化を守ろうとする人々
両勢力の争いに巻き込まれたアメリカ人男女による
怪奇劇+史劇+舞台裏喜劇的に描いていく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。