映画に感謝を捧ぐ! 「ネヴァダ男」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はエドワード・キリー監督の「ネヴァダ男」に

 感謝を捧げようと思います。

ネヴァダ男 [DVD] - ロバート・ミッチャム
ネヴァダ男 [DVD] - ロバート・ミッチャム

 ゼイン・グレイの小説をもとにして作られた本作は

 緩やかなる豪腕を感じさせる西部劇であります。

 西部劇の定番要素を詰め合わせた後

 科学捜査&男の純情要素を付け加える事によって

 生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形が

 効率至上主義的に進行する光景は

 私に「男の絆&歪んだ純愛」と

 鉱物ビジネスの複雑さ&危うさを

 西部劇的に表現する試みの一形態を

 

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (悲劇の影を巧みに覆い隠し

 

 ハッピー・エンドを保つよう配慮された

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級鉱物ビジネス&男性心理論」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 愛のために富を求め

 秘めたる宝の存在を知ってしまったために

 悪行の底なし沼へと堕ちていった男の運命を

 アメリカ西部劇的サービス精神、暇つぶし映画的効率主義

 科学捜査要素を力業で融合させながら

 荒々しくも緩やかに描いていく本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。